オリジナル・ラヴツアー2006「キングスロードツアー」@仙台

行ってきました、ZEPP仙台。
まだやってました、イナバウアー

セットリストは以下の通り。
(originalovebeerさんのページを参考にした。実は、2曲目3曲目があやふや。)

  1. 銀ジャケットの街男
  2. ひとりぼっちのアイツ
  3. 築地オーライ
  4. ヒット曲がきこえる
  5. 恋の片道切符
  6. 沈黙の薔薇
  7. きみのとりこ
  8. ダウンタウン
  9. 青い鳥
  10. Stranger(Billy Joelのカヴァー)
  11. さよなら、ルビー・チューズデイ
  12. Be My Baby
  13. Something(Beatlesのカヴァー)
  14. 明日の神話(新曲)
  15. 接吻
  16. アダルト・オンリー
  17. 或る逃避行
  18. Let's Go
  19. Jumpin' Jack Jive
  20. 鍵、イリュージョン

encore

  1. タッチ・ミー
  2. 朝日のあたる道
  3. The Best Day of My Life
  4. ムーンストーン

encore 2

  1. 欲しいのは君(アカペラ)

銀ジャケット〜築地オーライまでの流れは、前作で考えると、かなり盛り上がる選曲だが、1曲目から声が出ない。高めのラインはファルセットで何とか歌っているような状態で、調子悪いのかなあと不安になる。
しかし、3曲目くらいから調子を取り戻し、その後はラストの「欲しいのは君」(アカペラ)まで、前回聞いたときよりも一段と太くたくましくなって、会場内を響かせた。よくわからないが、会場が変わると試運転が必要なのかもしれない。次回は一曲目から全開でよろしくお願いします。
そんなところもあったが、全体を通しては大満足な内容だった。
特に、11〜13のピアノ攻勢と14の新曲がまず一つ目の盛り上がり。
ほとんどピアノのみで始まった「さよなら、ルビー・チューズデー」は、CDで聴くのとは違った味わいがあった。(2番以降は、CD通り)
そして圧巻は、権利関係で実現しなかった田島貴男訳の「Be My Baby」「Something」。どちらもシンプルなラヴソングで、丁寧なピアノ弾き語り+客を座らせての雰囲気作りもあって、感涙ものたった。「Something」なんかはアビイロードの中では、そこまで目立つ曲じゃなく聞き過ごしていたけど、日本語で歌われると名曲ぶりが際立つ。田島貴男の歌唱力の勝利でもあるんだろうな。聞き取りをしてくる意気込みで臨んだが覚えられず。
「Be My Baby」の前のMCでは、権利関係の音楽事情を語っていたが、それによれば、平尾昌晃や中尾ミエの時代は日本語詞カバーが多かったが、一時期「茶化した」カバーが増えたため、訳詞の権利関係がうるさくなった、との話。「茶化した」曲というのはどういうのなのだろうか?郷ひろみ
そして、新曲「明日(あす)の神話」。MCでは一通り、岡本太郎の「明日の神話」(最近発見された巨大壁画?)の話をしていた。前日に、ここで予習をしておいてよかった。*1
で新曲は、なかなかスケール感のある曲でよかった。2番のはじめに「太郎と敏子」の名を出し、彼らよりも幸せな二人になれるのかな、と歌われるので、ラヴソングでもある。
そして、二つ目の盛り上がりは、「或る逃避行」〜「Let's go」。
或る逃避行は、今回結構ノーマークだったのだが、改めて聴くと、『街男 街女』の中で、一番ライヴ映えする曲かもしれない。(仙台では、はじめにやった大本命の2曲の調子がいまいちだったこともある)もともと速い曲だが、当社比1.1倍くらいの速さ。
そして、このスピード感そのままに歌われる「Let's go」。確かにライヴでは速いアレンジが多かったが、また随分速くなった感じ。当社比1.5倍。原曲とアレンジが大きく異なるのは、今回のライヴではこの曲だけだったと思うが、アレンジも最高だった。これも過去のライヴでのアレンジと大きく変わらないのかもしれないが、これは是非、シングルのカップリングなどのおまけに入れて欲しい曲。熱望。
そして、本編ラスト「鍵、イリュージョン」、アンコールラスト「ムーンストーン」の名曲ぶりはすごい。ライヴのラストを飾るナンバーとしては、もはや鉄板なのでは?アンコールラスト前には「The Best Day of My Life」があったが、これも嬉しい選曲。メンバー紹介では、木暮君がギターを狂い弾きしたあと、田島の「ギター、木暮晋也!」に合わせて、木暮君がイナバウアーのポーズ。田島が「イナバウアー」と叫んでいたから何とかわかった。
〜〜〜
正直言えば、客も少なかったし、僕にとって仙台に来てからのベストであった「ビンテージソングスツアー」と比べるとやや劣るかもしれない。しかし、あのときよりもさらに田島貴男の歌唱力がアップしていることがよくわかったし、終盤の盛り上がりはとてもよかった。早くも新作と新作ツアーに期待を馳せます。

*1:リンク先で見られる、いつにも増して挙動不審な田島貴男の喋り方は、ふかわりょうを連想させます。